IIS4.0編4

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第四章 WWWサービス

WWWサービスはHTTPを利用する。HTTPはウェブの発展に寄与したプロトコルであり、現在インターネット上で最も多く使用されているプロトコルである。インターネット情報へのアクセスを簡素化する汎用プロトコルが必要だったために普及したクライアント/サーバー型のプロトコルである。

4-1、WWWプロパティ

WWWプロパティにより、Webサーバー、Webサイト、仮想ディレクトリ、およびファイル レベルについて設定できる。ログの記録、デフォルト ドキュメント、およびセキュリティなどのプロパティは、すべてのサイトについて設定することも、目的のレベルに個々に設定することも可能である。Webサイトのレベルなど、上のレベルで設定された値は、下のレベルに自動的に継承される。

いったんプロパティが個々のサーバー、ディレクトリ、またはファイルで変更されると、マスタのデフォルトを変更しても個々の設定が自動的に上書きされなくなる。この場合、ユーザーは個々のサーバーや、ディレクトリ、またはファイルの設定を変更して新たなデフォルトに合わせるのかを尋ねる警告メッセージを受け取る。

○WWWプロパティ シートの種類

インターネット インフォメーション サーバー内にはマスター、デフォルト、ファイルという3種類のプロパティ シートがある。

マスター : マスター プロパティ シートはインターネット インフォメーション サーバーのすべての仮想ウェブサイトのデフォルト プロパティを決定する。インストール中に、インターネット インフォメーション サーバーはマスター プロパティ シートにあるデフォルト プロパティを適用する。すべての仮想サイトはこれらの設定を継承する。マスター プロパティ シート上の設定を変更すれば、その後に作成される仮想サイトは新しい設定を継承する。しかし、以前に作成された仮想サイトには変更は反映されない。

デフォルト : インストール プロセスにおいてデフォルト プロパティを備えたデフォルト ウェブ サイトが作成される。デフォルト ウェブ サイト内に作成するすべてのファイルはその設定を継承する。

ファイル : 仮想ディレクトリー中で作成されたファイルは仮想ディレクトリーのプロパティ シート設定を継承する。しかし、デフォルト ウェブ サイトの中で作成されたファイルは、デフォルト ウェブ サイト プロパティ ダイアログ ボックスの設定を継承する。ファイルが作成された後、プロパティ シートはファイル レベルで形成することができる。

WWWサービスには9つのプロパティ シートがある

a) ウェブサイト

ウェブサイト識別設定
接続許可数の指定
ウェブサイトのログの記録を有効あるいは無効にする
サイトで使用するTCPポートの設定を変更できる。ただしTCPポートの値は既定の80のままにしておくのが普通である。(80であればほとんどのユーザーがそのウェブサイトにアクセスできる。)これを変更した場合、新しいポート番号を知っているユーザー以外はそのサイトにアクセスできなくなる。

ホストヘッダーという機能を使用すると、1つのIPアドレスに複数のホスト名を関連付けでき、IIS 4.0を運用している単一のコンピュータ上で複数のウェブサイトを使用できる。なお、ホストヘッダーは、[HTTPヘッダー]プロパティシートで設定するヘッダーとは異なる。ホストヘッダー名はWebサイトプロパティシートの詳細ボタンを使用して指定する。

b) オペレーター

ウェブサイト管理上の特権をもつWindows NTユーザー アカウントを指定

c) パフォーマンス

ウェブサイトのパフォーマンスの微調整。HTTPキープアライブを有効にすると、クライアントとサーバーの接続をオープンしたまま保つことができる。また、サーバーのメモリ使用量を調整したり、ウェブサイトに対して使用可能な帯域幅を制限できる。

d) ISAPIフィルタ

ISAPIフィルタに関するオプション設定。遠隔アプリケーションを実行するためにISAPIを使用することができる。

e) ホームディレクトリー

ホームディレクトリはサービスのルートディレクトリであるホームディレクトリの設定(ホームフォルダーがローカルあるいはネットワーク上の共有フォルダーである場合、アクセス権プロパティの適用可能)

f) ドキュメント

ユーザーのブラウザ要求に特定のファイル名が含まれていない場合に表示されるデフォルトのドキュメントを設定。デフォルト ドキュメントとしてふさわしいのは、ほかのページヘのリンクを提供するトップページまたはインデックスページである。

g) ディレクトリー セキュリティ

匿名アクセス、基本認証、Windows NTチャレンジ/レスポンスの3種類のウェブ アクセスの認証制御方法を設定

h) HTTPヘッダー

特定のHTMLページのヘッダーの中にブラウザーに表示される値を設定

i) カスタム エラー

HTTPエラーの場合にはブラウザーに表示されるメッセージのリスト。エラーメッセージをカスタマイズすることもできる。

4-2、仮想ディレクトリ

仮想ディレクトリーはIISサービス(WWWあるいはFTP)ホーム フォルダー内に物理的に含まれていないが、ウェブサイトのユーザーにはホーム フォルダーと同様にアクセスすることのできるフォルダーである。

○ローカル仮想ディレクトリ

仮想ディレクトリがローカルコンピューターにある場合は、エイリアスを使用して参照することができる。

○リモート仮想ディレクトリ

特定のディレクトリの代わりに UNC をエイリアスに割り当てることで、仮想ディレクトリを別のコンピューターに配置できる。

4-3、仮想サーバー

仮想サーバーを利用するとIIS 4.0をインストールした1台のコンピューターに複数のウェブサイトやFTPサイトを実装できる。仮想サーバーを構築するにはそのサーバーに割り当てたドメインごとに固有のIPアドレスを確保する必要がある。

さらにホストヘッダー(HTTP l.1の機能)を利用すると1つのIPアドレスで複数のドメイン名を使用できる。ただし、ホストヘッダーはウェブサイト以外では使用できまない。ホストヘッダーを使用するには、適切なホスト名−IPアドレス解決ができるようにHOSTSファイルやDNSサーバーを設定する必要がある。