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第九章 WINS

9-1、名前照会および名前応答

WINSサーバーを使用するように設定されたクライアントは起動時にWINSサーバーに対して名前登録を要求する。この要求によりWINSサーバーのデータベースにNetBIOS名が登録される。クライアントが正しく設定されていればWINSサーバーのデータベースにはネットワーク上に存在するNetBIOS名がすべて登録されることになる。WINSサーバーはこのデータベースを使用してクライアントの名前照会要求に応える。WINSを利用すると、LMHOSTSファイルを利用する場合のようなネットワークやサーバーに変更があるたびに各コンピュータ上のLMHOSTSファイルを更新しなければならないといった管理上の手間や問題点は解決される。

9-2、WINSサーバーの設定

所有しているデータベースのレコードを削除する間隔や,Windows NTのWINSクライアントの名前を定期的に更新する間隔は,WINSサーバー側で設定することができる。

書き換え間隔:クライアントがNetBIOS名を更新する頻度。Windows NTのクライアントでは有効期限の半分の間隔で更新する。デフォルトでWindows NT 4.0やWindows 2000は144時間(6日)

廃棄間隔:レコードの状態がRELEASED(解放)からTOMBSTONE(廃棄)に移行するまでの時間。デフォルトの値は書き換え間隔とWINSデータベースの複製間隔に依存する。通常は96時間(4日)

WINSデータベースに静的なアドレスを定義することもできる。このような登録方法を「静的マッピング」と呼ぶ。静的マッピングはNBTは使用できるがWINSは使用できないというコンピュータをあらかじめ登録しておくために用いられる。静的マッピングで定義されたレコードには有効期限がない。

9-3、WINSクライアントの設定

WINSクライアントの設定は[TCP/IP]のプロパティでWINSサーバーのIPアドレスを指定するだけでよい。

Windows NT

コントロールパネル>ネットワーク>プロトコル>TCP/IPプロトコルのプロパティ>WINSアドレス

Windows 9x

コントロールパネル>ネットワーク>「ネットワークの設定」タブ>「TCP/IP」を選択し「プロパティ」ボタンをクリック>「WINS設定」タブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プライマリWINSサーバーとセカンダリWINSサーバーのIPアドレスを指定することができる。万一WINSサーバーがダウンしても問題なく名前を解決できるように複数のWINSサーバーを指定できるようになっている。

9-4、WINSプロキシエージェント

WINSプロキシエージェントを設定すると、同じセグメントにWINSサーバーのないクライアントがWINS データベースを利用できる。クライアントがWINS 問い合わせをブロードキャストすると、WINSプロキシエージェントがこのブロードキャストを受信する。次にWINSプロキシエージェント別のセグメントにあるWINS へ問い合わせ、WINS サーバーが応答する。WINSプロキシエージェントがその応答を受信し、クライアントへ返す。

Windows NT 4.0のレジストリ

「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\NetBT\Parameters」の

「EnableProxy」キーのデータタイプ「REG_DWORD」値を1 にセットすることでWINSプロキシエージェントを設定できる。

9-5、WINSサーバー間でのデータベースの複製

WINSサーバー間でデータベースを複製することにより、ネットワーク上に存在するWINSサーバー間で各WINSサーバーに登録されたNetBIOS名を共有できるようになる。複製するWINSサーバーはプッシュパートナーかプルパートナーの指定をしなければならない。パートナーに指定されていないWINSサーバーはデータベースの複製には参加できない。

プッシュパートナー:相手のWINSデータベースに変更があったとき更新を通知するようにさせる

プルパートナー:相手のWINSデータベースの複製を指定された複製間隔に従ってリクエストする

頻繁にデータが更新されるWINSサーバーであれば、プッシュパートナーを指定し、WANを経由していて負荷が気になる場合はプルパートナーを指定するといったように、プッシュパートナーとプルパートナーはWINSデータベースの情報の重要度やネットワークの構成によって決定する。

 

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