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ベーグル - ユダヤのパン?

米国にいるユダヤ人の総数は600万人ともいわれるが、これはイスラエルのユダヤ人人口よりも多いことになる。米国の中でもニューヨークはとりわけユダヤ人が多いところである。ニューヨーカーの朝食の代表にあげられるのが、今回取り上げるベーグルである。ベーグルはドーナツに似た形のパンである。ただパンといっても日本のふっくらしたパンとは違って、もちもちとして中身がぎっしりと詰まっている感じで、噛んで食べるのに力が要るというものである。卵、バター、油、ミルクなどを使わず、生地を一度熱湯に通して焼いてあるそうである。

筆者が始めてベーグルを目にし、口にしたのは初めて米国を訪れたときであった。ユダヤのパンだと聞いて、旧約聖書にある種入れぬパンというのが頭に浮かんだ。酵母を使わないからふっくらしないんだと納得したものである。しかしユダヤのパンだといっても、米国では朝食の定番の一つになっている。

ベーグルはユダヤのパンだというイメージを抱いていて、イスラエルを訪問した時に意外に感じたのが、イスラエルではそれほどベーグルが食べられていないことであった。イスラエルでもっとも一般的に食べられているのが、今回ベーグルとともに取り上げるピタである。

ピタは丸い平べったいパンで、中央部に空洞があり、ポケットのようになっているのが特徴である。ピタはイスラエルのみならず、中東で広く食べられている。ピタはイスラエルのユダヤ人地区とアラブ人地区の両方で見ることができる。

ベーグルがユダヤのパンだと言われながら、どうしてイスラエルよりも米国で広く普及しているのだろうか。もちろん冒頭で挙げたように、イスラエルのユダヤ人人口よりも米国のユダヤ人人口が多いということもあるのであろうが、以下のベーグルの歴史に関する資料を読んでなるほどと思った。

 

ベーグル誕生の有力な説

時は1683年、場所はウィーン。ポーランド国王がトルコの侵略者からオーストリア人を守ってくれたことに対して、その土地にいたユダヤ人のパン職人が、感謝の印として贈りものをしようと考えた。乗馬好きの王を喜ばせようと、馬のあぶみの形(オーストリア語でbeugel)をした特殊なハードロールを作った。

その後、ヨーロッパでのユダヤ人に対する迫害を逃れて、多くのユダヤ人が米国に渡ったが、ベーグルも一緒に海を渡ったというのである。

この説によるとベーグルはユダヤ人がつくったものであるが、生まれはヨーロッパであったわけである。2000年近く世界を流浪したユダヤ人なので、ユダヤのものといっても必ずしも現在のイスラエルにつながらないものもあるのであろう。

 

ピタ - イスラエルのファースト フード

イスラエルは言わずと知れた地中海に面する中東に存在する。イスラエル建国の中心になったのはヨーロッパ系のユダヤ人(アシュケナジ)であるが、中東系のユダヤ人(スファラディ)も多くいる。

イスラエルは3階建ての家にたとえられるという話を読んだ。アシュケナジが3階、スファラディが2階、アラブ人が1階の住民であるというのである。庶民の食べ物が大衆の食べ物になるのであろうか、中東の食べ物であるピタがイスラエルの大衆の食べ物でなのである。ピタは10枚入りが100から150円ぐらいで、シュックという市場に行けば、いたるところで売られている。昼食にもってこいの後述するファラフェル サンドイッチも200円程度である。イスラエルの外食の相場からすると非常に安い。

ピタの歴史はベーグルよりもはるかに古く、数千年に渡って、中東の人々に大切な主食の一つとして親しまれてきたそうである。ピタは小麦粉を原料に水、塩、砂糖、イーストを加えてよく練り、一時間位発酵させ、高温で一気に焼上げたものであり、その方法は数千年間変わっていないそうである。

ピタの上の部分を切るか、半分にして、中央の袋の中に、ひよこ豆で作ったフムスをぬり、ファラフェルやサラダを入れて食べるというのが代表的な食べ方である。ファラフェルも中東の食べ物で、すりつぶしたヒヨコ豆にいろいろなスパイスを混ぜたものを揚げたピンポン玉サイズのコロッケのようなものある。

お店でファラフェルと言って注文すると、ピタ上部をナイフで切り、中にトマトやキュウリなどの野菜のちいさな角切りをたっぷり詰め込み、フムスを流し込んで、ファラフェルを押し込み、ピタのサンドイッチのようにしてくれる。ユダヤ人地区もパレスチナ人地区も関係なく、みんな同じようにファースト フード感覚で食べている。

ピタは中東のイスラエルを感じさせてくれるものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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