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イエス キリストや「旧約聖書」に登場するユダヤ人は人種的に「セム系」と呼ばれ、黒髪・黒目で肌の浅黒い人々であったそうである。ちょうど現在のイスラエルの周囲のアラブ諸国の人々のような風貌であったと考えられる。もともとアラブとユダヤは非常に近い関係にあったことから考えると納得できる。

アラビア語のアラビア文字はアラム文字から派生して出てきたそうである。ちなみにイエス キリストはアラム語を使用していたと言われる。このアラム語はヘブライ語とともに西セム語(あるいは北西セム語)に属するものだそうである。アラビア語とヘブライ語は共に右から左へ書かれるという共通点もあり、両言語は兄弟言語だといえるのではないだろうか。

アラブ人とユダヤ人は元をたどると兄弟であったというせつもある。両者ともに自らの始祖としてアブラハムを崇拝しており、アブラハムの墓のあるヘブロンではたびたびユダヤ人とパレスチナ人の衝突が起こっている。

現在ユダヤ人と称される人は非常に多種多様である。白人系のユダヤ人もいれば前述のセム系のユダヤ人もいる。そして主にエチオピアからイスラエルに移民したユダヤ人は黒人系である。一般にユダヤ社会では白人系ユダヤ人をアシュケナジー、セム系ユダヤ人をスファラディと呼んでいる。ユダヤ人が多種多様であるのには大きく二つの理由があると思われる。

イエス キリスト以後2000年にわたる祖国喪失と世界中への離散

旧約聖書には他の人種との交わりを禁じる記述がある。といってもソロモン王からして多数の異教徒の后や妾をかこっていたそうであるから、旧約の時代であってもどこまで厳格に守られていたのかは疑問である。ちなみにエチオピアのユダヤ人の起源はソロモン王とシバの女王との交流にあると言われている。

参考

ユダヤ王国

世界中に離散し、現地に定着したユダヤ人の中には現地の人と結婚することも大いにあったであろうと考えられる。ちなみに1990年の米国人口調査によると、在米ユダヤ人の結婚相手の53%が非ユダヤ人であったそうである。

2000年という長い間の離散が現在のような多種多様なユダヤ人を形成した大きな理由の一つであったのは間違いないと思う。そのような長い間の離散と現地の人々の交わりを経てもユダヤ人としてのアイデンティティを持ち続けていることは驚嘆に値する。

ユダヤ人の定義

ユダヤ教の「ユダヤ人」の定義は、「ユダヤ人の母親から生まれた者、あるいは、ユダヤ教に改宗した者」で「他の宗教に帰依していない者」である。

正規の手続を経て改宗した者はユダヤ人になれるのである。これは非常に特殊であると思う。いくら熱心な神道信者になったところで日本人として認知されることありえない。しかしイスラエルではユダヤ教に改宗すれば、立派なユダヤ人として永住することも可能なようである。

参考

ある日本人の選択 モシェ・ハットリさん

イスラエルの帰還法

過去においてもユダヤ教に改宗してユダヤ人としての人生を送り、その後孫も同様にユダヤ人としてのアイデンティティをもって生きたといったことがあったようである。白人系ユダヤ人の起源は過去のある国での大規模なユダヤ教への改宗にあったという説もある。

多種多様さをもちながら、ユダヤ教/ユダヤ人という共通のアイデンティティをもつことができるのは非常にユニークであり、学ぶことのできるものがあると思われる。

世界の人類が平和共存し、互いに心通じ合わせるためには多種多様性を保ちながらも、世界人としての共通のアイデンティティをもてるようになることが必要ではないかと思う。誰もが認めうる共通のアイデンティティとしての核が何であるか、何にすえるかということが大きな問題となると思うが、それを探し当てることが今後の世界にとって重要であると思われる。