安息日

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安息日は金曜日の日没に始まり、土曜日の日没に終わる。またユダヤの祝日も安息日同様の扱いとなる。『夕となり、また朝となった。第O日である。』という創世記の記述に基づいているのである。安息日、祝日共に一切の労働が禁じられています。働かなくてもよいではなく、働いてはいけない。これが普通の国の日曜、休日と大きく異なるところである。しかしこの現代社会にあって何が仕事になり、何がかまわないのかという定義は旧約聖書にあろうはずがなく、ユダヤ教のラビたちが会議を開いて、こと細かに定義しているそうである。それによると電化製品のスイッチを入れることも仕事になり、いけないそうである。

安息日の規定ゆえに、ばかばかしく思えるかもしれないが、電気のブレーカーが落ちたりしたときのような何かとっさの出来事に対応するためには非ユダヤ人を探して頼まないといけないのでる。筆者もイスラエル滞在中、一度ブレーカーを上げてくれないかと頼まれたことがある。宗教者のアパートのエレベーターは安息日になると、一定時間経過の後自動的に扉が閉まり、各階に止まるような特別運転に変わる。車の運転も禁止されており、宗教者の地区は道がバリケードでふさがれてしまう。エルサレムでは安息日に入る時間に警報が鳴らされる。日没が安息日の開始時間、終了時間の目安になっているので、時間は週毎に変わる。

さて安息日の雰囲気はどのようなものであるかというと、筆者は日本の大晦日から元旦にかけての雰囲気のような感じがした。特に安息日に入る直前の市場は大晦日の市場のように大賑わいである。面白いのは安息日に入る直前にラバイが角笛を吹き鳴らし、市場を徘徊し、店じまいを強要してまわることである。ヘブライ語で安息日のことをシャバットというが、「シャバット、シャバット」と叫んでいるのをよく耳にした。時に店の人とラバイがけんかしている光景もよく見かけた。

家庭の中では安息日に入ると、家族そろって、食卓につき、ごちそうを中心に団欒のひとときを過ごす。安息日に関して、一つよいことだなと思うのはそのようにして、ユダヤ人の多くの家庭がそのようにして一週間に一度は家族の団欒の時間を持つことであった。そして安息日は、日本の寝正月のように家の中でのんびりと過ごしている。ただよく暇そうにベランダから外を眺めている人を見かけ、やっぱり何もできないというのは暇だろうなという感じがした。安息日には公共交通機関は全てストップ、店はすべてしまっており、文字どおり街全体が休んでしまうので、何もできないのである。筆者もイスラエル滞在中に安息日は、暇で暇で仕方がなく、アラブ人地区に足を伸ばしたりした。ちなみにイスラム教徒の祝日は金曜日である。

しかしながら、この現代社会で安息日を厳格に守ることに不便を感じている人は数多くおり、一般的ユダヤ人は、それほど厳格に守らなくなっているようである。経済の街テル アヴィヴでは安息日に海岸や、遊園地で行楽を楽しむ人々の姿を多く目にした。宗教都市 エルサレムでも安息日にも営業するスーパーが開店するなど、変化が見られる。ただ宗教者たちにそのような変化をよしとせず、聖俗の対立につながることもある。

今後安息日も、家族の団欒などのよい面は残しつつ、時代の変化に対応しつつ、守られていくことになるのではないだろうかと思うが、何はともあれモーセの時代から今に至るまで、波乱に富んだユダヤ人の歴史の中で安息日が守られ続けてきたことは驚異に値するものであろう。それがユダヤ人のすごさであろうか。

 

 

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