イエスの足跡1

イエスキリスト誕生
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イエスキリスト誕生 の続編です。)

エリコ

新約聖書によると、イエス キリストは洗礼ヨハネと別れた後、荒野で40日断食をし、悪魔によって試練を受けたとあります。エルサレムから死海に行く途中エリコという町があります。海抜マイナス350mのオアシスの町ですが、そこに誘惑の山(Mount of Temptations)というイエス キリストが悪魔の試練を受けたとされる場所があります。エリコはまたモーセの後継者ヨシュアを中心とするイスラエルの民が町の城壁の周りを7回回って掛け声をあげると、城壁が崩れたという話の舞台でもあります。そして、1994年にガザとともにパレスチナの完全自治地区となっているパレスチナの町です。

ガリラヤ湖畔

イエスキリストは宣教の地としてガリラヤ湖畔を選び、3弟子のペテロ、ヨハネ、ヤコブを初めとする多くの信者を獲得します。

「イエスはヨハネが捕らえられたと聞いて、ガリラヤへ退かれた。そしてナザレを去り、ゼブルンとナフタリとの地方にある海辺の町カペナウムに行って住まわれた。」
(マタイ4/12-13)

ガリラヤ湖にセント ピーター フィッシュ(St. Peter's fish)と呼ばれる魚がいます。クロスズメダイの一種でオスは口の中で稚魚を孵化させ、稚魚が再び口に還って来ないように口に石を加えるという習性があるそうです。新約聖書のイエス キリストがペトロに命じて湖に網をいれさせると口に銀貨をくわえた魚が獲れたという話にちなんで名づけられた魚です。ガリラヤ湖畔にはこの魚が用いられた名物料理があります。 

「イエスはガリラヤ全地を巡り歩いて、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆるわずらいをおいやしになった。その評判はシリヤ全地にひろまり、---ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤおよびヨルダンの向こうから、おびただしい群集がきてイエスに従った。
イエスはこの群集を見て、山に登り、---教えて言われた。」
(マタイ4/23-5/2)

ここで説かれたのが有名な山上の垂訓です。下の写真はガリラヤ湖が一望できる標高125mの山上の垂訓の丘の上に建つ山上の垂訓教会です。

山上の垂訓の丘     山上の垂訓教会

下の写真は紀元数世紀まであったカペナウムのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の遺跡です。その更に下にはイエスキリストが説教したとされるシナゴーグの土台石があると言われています。

カペナウムのシナゴーグ     カペナウムのシナゴーグ

イエスキリストのこの地での宣教ならびに癒しの活動の対象は主に貧しい者や弱者や一般社会から忌み嫌われるものたちでした。弟子たちが空腹であれば、安息日であっても穂を摘んで食べることを認め、安息日であっても人を癒すことをいといませんでした。このようなイエスキリストの活動は大いに民心をとらえるものでありましたが、ユダヤ教指導者など社会の上層階級にいる者たちの妬みかうことになりました。そして最後にはそういった人々の手により十字架への道へと追いやられるようになったのでした。

イエスが2匹の魚と5つのパンを祝福して増やし、説教を聞きに集まっていた5000人あまりの聴衆を満腹にさせたという奇跡にちなみ建てられたパンの奇跡の教会もガリラヤ湖畔にあります。キリスト教の伝承で古くから奇跡ゆかりの場所とされています。会堂の中にはビザンチン時代のモザイクの床が残っています。

「イエスは五つのパンと二匹の魚とを手にとり、天を仰いでそれを祝福してさき、弟子たちにわたして群集に配らせた。みんなのものは食べて満腹した。」
(ルカ 9/16-17)

パンの奇跡の教会  パンの奇跡の教会

 

タボール山(変貌山)

イエス キリストが幼少期を過ごしたナザレの町から西へ数キロのところ、イスラエル北部の穀倉地帯イズレル平野の北端に、標高588メートルの山があります。それがタボール山です。

新約聖書によると、イエス キリストが3弟子のペテロ、ヤコブ、ヨハネを連れて高い山(これがタボール山と言われている)に登ると、
「イエスの顔が日のように輝き、衣は光のように白くなり、モーセとエリヤが現れた。」(マタイ17/1)とあります。
イエスの姿が変貌したことから、別名を「変貌山」とも言われています。

現在、タボール山の頂上には、フランシスコ派の教会と、ギリシャ正教の教会が建てられおり、頂上一帯は国立公園として指定されています。

タボール山(変貌山)     タボール山(変貌山)     タボール山(変貌山)

 

バニアス自然公園

イスラエル、シリア、レバノンの3国が接する地、ゴラン高原にバニアス自然公園があります。イスラエルが占領しているこの地は現在シリアへの返還が検討されています。バニアスという名は、古代ギリシャ人が半人半獣の森の神「パン」を祭った神殿をここに建てたことに由来するそうです。

バニアス自然公園     バニアス自然公園

「イエスは、フィリポ・カエサリア地方に行ったとき、弟子たちにお尋ねになった。『人々は、人の子(私)のことを何者だと言っているか』---シモン ペトロが答えて言った。『あなたは生ける神の子キリストです』」(マタイ16章)

この地は信仰告白した使徒ペトロにキリストが天国の鍵(かぎ)を授けた場所として知られています。

現在のイスラエル北方で宣教を続けたイエス キリストは最後にエルサレムに向かい、十字架にかかることになります。

イエスの足跡2 に続きます。