聖墳墓教会
ローマ皇帝コンスタンティヌス帝の母ヘレナが建設した聖墳墓教会内にはイエスキリストが十字架にかけられとされる場所、イエスキリストの聖骸に香油を塗ったとされる場所、イエスキリストの墓があったとされる場所があります。
イエスキリストが十字架にかけられた所
イエス
キリストが処せられた十字架刑は、古代ペルシア人、カルタゴ人、ローマ人の間で行われていた死刑の形式で、極悪非道な罪を犯した者や奴隷に対する極刑でした。処刑者の頭上にはその名前と罪状を記した板がはりつけられたそうで、イエス
キリストの場合、「INRI」と記された銘板が掲げられました。ラテン語の
“Iesusu Nazarenus Rex Iudaerum”の略で「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」の意味です。
されこうべと呼ばれている所に着くと、人々はそこでイエスを十字架につけ、犯罪人たちも、一人は右に、一人は左に十字架につけた。
そのときイエスは言われた、
『父よ、彼らをお許し下さい。彼らは何をしているのか分からずにいるのです。』
十字架にかけられた犯罪人の一人が、
『あなたはキリストではないか。それなら、自分を救い、また我々をも救ってみよ。』とイエスに悪口を言い続けた。
もう一人はそれをたしなめて言った、
『お前は同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。お互いは自分のやった事の報いを受けているのだから、こうなったのは当然だ。しかしこの方は何も悪いことをしたのではない。』そして言った、『イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には私を思い出して下さい。』
イエスは言われた、
『よく言っておくが、あなたは今日、私と一緒にパラダイスにいるであろう。』
時はもう昼の十二時ごろであったが、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。そして聖所の幕の真ん中から裂けた。
そのときイエスは声高く叫んで言われた、
『父よ、私の霊をみ手にゆだねます。』こう言ってついに息を引きとられた。
百卒長はこの有り様を見て、神をあがめ、『ほんとうにこの人は正しい人であった。』と言った。
(ルカ23/33-47)
イエスキリストの聖骸に香油を塗った所
「ユダヤ人をはばかって、ひそかにイエスの弟子となったアリマタヤのヨセフという人がイエスの死体を取り下ろしたいと、ピラトに願い出た。ピラトはそれを許したので、彼はイエスの死体を取り下ろしに行った。また前に、夜、イエスのみもとに行ったニコデモも、没薬と沈香とを混ぜたものを百斤ほど持って来た。彼らはイエスの死体を取り下ろし、ユダヤ人の習慣に従って、香料を入れて亜麻布で巻いた。」
(ヨハネ19/38-40)
イエスキリストの墓
「岩を掘って造った彼の新しい墓に納め、そして墓の入口に大きい石をころがしておいて帰った。」
(マタイ27/60)