2) 統一史観の基本的立場
統一史観は歴史を三つの観点から捉える
罪悪史 :
歴史は人間の堕落によってもたらされた罪悪史である
再創造歴史 :
本然の人間と世界は未完成のまま失われてしまった。そのため神は歴史を通じて人間を再創造し世界を再建する摂理を行われるようになった。人間のみが堕落したのであるから、人間だけをみ言で再創造すれば良い。神はそのために精神的指導者を立てて人々に真理を伝え、霊的に導いてこられた。
復帰歴史 :
人類始祖の堕落によって、非原理的な人間が非原理的な世界で非原理的生活をするようになった。そのため神は人類歴史の始まりとともに本然の状態に復帰する摂理をなされた。
3) 歴史の変遷
○歴史は人間と環境、政府と国民などの主体と対象の円満な授受作用によって発展
主体と主体は相克の法則に従って対立し、闘争するが、歴史上における主体と主体の相克とは指導者と指導者の対立のことである。両者は分立の法則に従って一方が善の側、他方が悪の側に分けられた。善悪両陣営に分かれて闘いが起こるが、善の側が勝利することにより歴史の進む方向は善の方向へと転換されてきた。善悪の闘争において悪の側の力が強力である場合、神は蕩減の法則を用いて悪の側を屈服させようとされた。宗教が迫害を受けながら全世界に伝播されていったのはまさにこの蕩減の法則によるものであった。
○歴史は二つの方向に向かって発展
一つは発展の方向であり、科学や経済や文化の発展を意味する。他の一つは復帰の方向であり、創造理想世界を回復することを意味する。未来世界は高度に発展した科学文明の世界であると同時に、高度の倫理社会であるが、科学文明の世界は発展によって達成され、倫理社会は復帰によって達成される。発展は永遠に継続するのに対し復帰は創造理想世界が回復すればそれで終わる。