2024年2月23日金曜日

感謝は世界の見方を変え、私たちに天運をもたらす

Triangle Family教会の説教日本語訳 ー 「感謝は世界の見方を変え、私たちに天運をもたらす」2024年2月18日

原文説教

皆さん、おはようございます。先週の月曜日に説教の依頼を受けましたので、準備する時間を考慮して既に日曜学校で予定していた「わらしべ長者」という日本昔話の道徳的教訓について話すことにしました。

その道徳的教訓とは、感謝は世界の見方を変え、私たちに天運をもたらすというものです。

まず、感謝に関する真の父母様の御言葉と聖書の一節を紹介します。

二世も一世も、信仰の最も基本的な要素である「すべてのものに感謝する心」が欠けている現実を目の当たりにして、私は深く憂慮しています。聖書や原理にあるように、一般的な信仰者はまず天に感謝するものです。しかし、私たちは無意識のうちに自己中心的な信仰生活に陥ってしまっています。(2013.07.05、ハワイ)

私たちは常に感謝の心で毎日を始めなければなりません。私たちはだんだんと老いていきます。人は皆、健康にとても関心がありますが、健康に関して最も大切なことは、常に前向きで、幸せで、感謝の心を持って生きることです。朝、目を覚ましたら、笑顔で「今日も幸せな一日が始まる!」と声を上げます。そうすれば、すべての病気が治り、エンドルフィンが分泌されるのです。(2006.03.22、日本、東京)

欲、妬みを捨て、感謝の心で生きることができれば、毎日が天国になります。(2016.07.07、天正宮)

テサロニケ人への第一の手紙 5:16-18

いつも喜んでいなさい。 絶えず祈りなさい。 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。

このみことばの要点は次のようなものです。

  • すべてのことに感謝する心は、信仰の本質的な部分です。
  • もし私たちが自分の人生に感謝するなら、毎日が天国になります。
  • どんな状況でも感謝することが神の御心です。

「わらしべ長者」は、貧しい青年が小さなことに感謝し、大金持ちになったという日本昔話です。

貧しい青年が貧しさから抜け出すために観音様に助けを求めました。観音様は最初に手にしたものを持って西へ旅しなさいとおっしゃいました。彼は寺を出るときにつまずき、藁の切れ端を手に取りました。旅をするうちに、彼は人々を助け、彼の持ち物は一片のわらからみかん、絹、馬、そして最後には田んぼとお屋敷へと変わっていきました。

何が貧しい若者を富に導いたのでしょうか?この物語から私たちはどんな教訓を学ぶことができるでしょうか?以下の3つが考えられます。

  • 仏への信仰
  • 感謝
  • 他者への奉仕

若者が最初に地面から拾い上げたのは、一片のわらでした。私たちはそれを小さく、取るに足らない、価値のないものだと思います。

しかし、彼は観音様を信じ続けました。観音様は彼に、手にした最初のものが幸運をもたらすと告げたのでした。

一片のわらが何の助けになるんだと不平を言い、やめたかもしれない。しかし、彼は観音様の言葉に忠実であり続け、一片のわらと感謝の気持ちを持って進んだのです。

オックスフォード・ランゲージズによれば、「感謝」とは「ありがたく思い、親切でお返ししようとする姿勢」とあります。

私たちは、物事が思い通りに運んだり、望みがかなったりすると、簡単に感謝の気持ちを抱くことができるものです。

しかしながらすべての状況、特に好ましくない状況において感謝を感じることは難しいものです。

物事がうまくいかないときや、望みが叶わないときでも、感謝することは可能でしょうか?

ある人は言います。「感謝は人間の強い感情であり、世界の見方を変えることができるものです。」

あることわざには、「感謝はありふれた日々を尊い日々に変え、退屈な業務を喜びに変え、何気ないチャンスを祝福に変えます。 」とあります。

UCLAのマインドフルネス・アウェアネス研究センターは、感謝の気持ちが脳の神経構造を変化させると述べています。どんな状況でも感謝の気持ちを感じられるように、脳を訓練することができるのです。

どんな状況でも感謝の気持ちを感じる秘訣のひとつは、「ありがとう」という言葉に見出すことができます。

ありがとうの語源は、奇跡を意味する「有り難い」です。

お釈迦様は、人間として生まれることは奇跡だと教えられました。人間として生まれることがいかに奇跡であるかを説明するために、お釈迦様が弟子に語った話を紹介します。

「盲亀浮木」の例え話です。

大海の底に盲目の亀がいました。100年に一度、亀は息をするために海面に上がってきます。

海には一本の木が浮かんでいて、その中心には穴が開いています。 百年に一度、海面に上がってくるこの亀が、浮木の穴から頭を出すことがあるでしょうか? お釈迦様の弟子は「そんなことはあり得ないし、想像もできません。」と答えました。お釈迦様は言われました。まったく不可能なことではないのです。人間として生まれることは、この例よりももっと難しいことなのですから。人間として生まれることはとても貴重なことであり、奇跡なのです。

私たちの地球もまた奇跡なのです。

ハビタブルゾーンの意味をご存知でしょうか?天文学の用語です。

ハビタブルゾーン(「ゴルディロックスゾーン」とも呼ばれます)とは、恒星の周囲にある惑星の表面に液体の水が存在するのに適した条件を満たす領域のことです。

太陽系外で確認されている1,780個の惑星のうち、16個がハビタブルゾーンにあります。大きさも重要です。小さすぎる惑星は大気を維持できず、大きすぎる惑星はガス惑星になります。

地球はハビタブル・ゾーンに位置しています。

地球がもう少し太陽に近かったら、あるいは太陽から遠かったら、生命は誕生しなかったでしょう。

地球がもう少し大きかったり小さかったりすれば、生命は誕生しなかったでしょう。

わらしべ長者の話は他者への奉仕が、天運をもたらすためにいかに重要であるかも示しています。

この物語を読んで、私は「一期一会」という言葉が思い浮かびました。

余談ですが、映画『フォレスト・ガンプ』の日本語の副題は「一期一会」となっています。

一期一会の由来は日本の茶道です。茶道では、亭主も客も二度とない出会いであることを自覚します。お互いに誠意を尽くし、その時、その機会を大切にし、最高のサービスを提供することが強調されます。

今日、真の父母様の誕生日と「基元節」の記念日をお祝いします。真の父母様との出会いは人類史上初めてのことであり、二度とないことです。真の父母様と、真の父母様に祝福されたメンバー同士に感謝する時です。

一世のメンバーは、真の父母様による人生が変わる経験をしましたので、真の父母様に対して感謝の念を抱くことはより容易です。二世のメンバーの中には、真の父母様がどのような方であるかを理解していない人もいると思います。それでもいいのです。一世のメンバーでさえ、真の父母様が本当にどのような方であるかをまだ見出す途上にいるからです。

二世が真の父母様に感謝できることが一つあります。

それは何でしょうか。二世の皆さん、皆さんは真の父母様がいなければ生まれてきませんでした。真の父母様は二世以降の世代にとって先祖のような存在です。

真の父母様への感謝を忘れず、惜しみなく人のために尽くせば、必ず天運が訪れるのです。

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